趣味の果樹栽培　&　・・・

１９８９年秋、ある朝の出来事

その日の朝起きて、窓を開けたら、唖然としてしまいました。
なんと、庭先で一頭の馬が、のんびりと、近くの草を食べていました。
「あれっ、また隣の牧場から逃げ出したのかな」と思い、１〜２ｋｍほど離れた牧場に電話をしました。
確認して、折り返し電話をするからと言う事になり、暫くして、電話があったのですが、返事は「うちで逃げ出した馬はいない」と言うことでした。

それからが大変でした。
警察、市役所、保健所等に電話して、馬の持ち主の捜索です。
とりあえず、裸馬だったため、ロープを首に付けて、近くの立ち木に馬を繋いでおきました。
おとなしい馬（♀）でしたね。

その後、警察と保健所から電話があり、馬の捜索願は出ていないと言う。
保健所の方から、「どうしますか？」と聞かれ、「私の方で引き取らなかったら、どうするのか」聞いた所、「どこにも引き取り手が現れない場合、薬殺する」という返事。

一瞬、考え「私が引き取ります」と答えてしまいました

で、初めて、馬をペットとして飼うことに（笑）

しかし、「さすが北海道、馬を捨ててしまう人もいるんだなぁ〜」と、変なところに感心してしまいましたよ。

その頃、我が家には、セントバーナード犬の「モモタロウ♂」がいました。
その犬小屋の横に柵を作り、普段はその中に、雨の日は、ガレージに移動です。
馬のエサは、近くの牧場から１ロール分買取、置く所が無いので、牧場の方に置いてもらい、少しづつ取りに行ってました。
名前は「エリザベス」、命名者は妻です（汗）
どう見ても、エリザベスという感じじゃあ無いんけど（苦笑）





散歩は朝と夕方。
良いコンビでしたよ、犬と馬（笑）

１年以上、飼いましたけど、犬は別として、やはり馬の方は運動不足。
飼い葉（馬の餌）の問題もあり、最初に連絡をした牧場が引き取ってくれることになりました。
寂しいけど、しょうがない。
やはり、無理がありますね、一般家庭で馬を飼うのは。。

でも、良い経験させてもらいました
なかなか、馬をペットに飼うなんて、出来ないことだもの（笑）